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茶道具百話 鴨

11月半ばの稽古に、この香合を持参しました。

高麗青磁で出来もマアマア、気に入りの品です。

炭手前でこれを使い客に出すと「大川君この鴨、

太り過ぎよ。北から長い旅をして来たから、きっと

痩せている筈・・・」恩師三田富子先生は仰せでした。

稽古場中が笑いに包まれました。

私は{それでは春になり、鳥の帰る季節にもう一度

飛んで来ますから}こうお答えしました。