{柳が好き!}と言うと、大体

皆不思議な顔をします。

柳は湿地などの陰の場所に育つ、

陽の木です。字の成り立ちも、

木に右が兎ですね。

兎は子沢山で喜ばれた、陽の

動物です。お正月に柳の箸を

使うのは、皆様もご存じの筈。

「風吹南岸柳」の一行、公卿筆の

和歌短冊{色は未だ一筋ごとに

見えねども寄せて柳の糸も春めく}

のどちらを、今週の稽古に使おうか

悩みます。

柳の意匠は、織部好み「芽張柳棗」

十代認得斎お好み「折ため柳棗」が

お馴染みです。

そうそう茶碗の「橋柳」の柄も、

忘れてはなりません。と成れば

どこかに水の文様も・・・