茶道具百話 木地曲

弟子から、とても良い質問がありました。小習事16ケ条の内「入子点」を、した時です。この点前は、木地の建水に茶碗を仕組んで来る「薄茶点前」です。

「先生木地曲げの木地は、何でしょうか?」(まあ殆ど全ては、杉です。極々稀に、他の木を使うかも)

「どうして杉なんですか」(エライ!良い質問ですよ。今迄誰も聞かなかったねー。利休居士が神具や天皇の御道具になる檜を憚った、との説があります。他には木目も、美しいし)

(もう1つ、曲げの留めてある部分には桜が使われています。薄く加工した樹皮です。木を曲げトジテから、底をつけるんですよ)

「驚きました。木地曲一つでも、覚える事が沢山。お茶って、大変てすね」

(いかんイカン、又月謝以上のサービスをしてもうた!)