茶の湯稽古場より 衣

床に公家短冊「夏衣 夏ぞ来て薄き衣にかへつれど 忘れがたきは花染めの袖」(原文は万葉仮名)冷泉為紀卿
を掛けました。為紀様は冷泉家、当代より四代前・幕末の方です。

夏衣を出したので、花は(京鹿の子)花入(14代淡々斎好み・繭籠)香合(螺鈿小箱。自分では簡単な取り合わせ~と思いました。

花入は解った人も、いましたが・・
鹿の子は、首をかしげます。私から(ほら和装で、鹿の子と言えば)ヒントを出して「あー絞りですね!」やっと、理解されました。

「香合はすると、衣装箱ですね」
「それで釜敷も、五色で華やかな物を」一つ謎が解けると、次々道具が解ります。京鹿の子と繭は、我ながら上出来と油断。干菓子盆に、糸巻きを使うのを忘れました。