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連作 短歌 別れ

「憧れは ただ憧れに 過ぎしまま

心に重く印{シルシ}を残す」

憧れを胸に秘めたまま、結して口に

しませんでした。たとえ親友にさえ、

打ち明けないで来ました。

それ故、大きく・重く・心に残ります。

何時になったら憧れは、消えて行くのでしょうか?


「進学先 決まらぬ友を 思いつつ

卒業式の 練習をする」

親友が大学受験に失敗しました。

予備校に行くか、家業に従事するか、

迷っている様です。学校にもやって

来ません。

普段陽気で賑やかな人気者が居ないので、

教室の空気は少し寂し気です。

卒業式には顔を見られるでしょうか?

笑い声が聞かれるでしょうか?