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イケバナの風景 鼠もち
15歳から始めた、イケバナ生活。
その中から印象深い、花材を取り上げて行きます。
草月流家元の「霞教室」へ、通う事に
なりました。その初日の出来事です。
材料を選ぶのに、初めてなので遠慮していました。すると残ったのは、鼠もち・黄色中菊だけでした。
何とかこの二つで、作品をようやく
仕上げました。
霞先生が作品の評に、回って来られました。(まあ若い男性に、可哀想な花材!これしかなかったの?)「はい、初めてで良く分からず・・)
(次からは御姉様方に、遠慮しないでね。早く好きな物を、取りなさい)
(私の材料から、何でも持って来て
やり直しなさい)とのお言葉を頂きました。
今でも鼠もちの実を見ると、あの日の
お優しい先生の面影が、胸にせまります。