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茶道余話 みのり

稔の秋。稲穂・雀・鳴子・俵・など、取り合わせに

使いたい物が沢山有ります。

毎年同じにならぬよう、俵なら茶碗と鉢を交互に。

雀も棗か香合を、鳴子は香合か珍しい花入れを。

ともかく重ならない様、毎年苦心が要ります。

いつかズバリ稲穂を、茶花に使った方がいました。

あれは駄目です、食物は生けない習わしですから・・

逆に私は、茶花に使うものは口にしません。

菜の花も蕗の薹も、絶対に食べません。

稔の秋を楽しんだら、急いで炉の諸道具を準備せねば

なりません。