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愚作 俳句

「うららかに 織部の緑 窯を出る」

百貨店の美術部に勤務していたので、

瀬戸や美濃の陶芸家を良くお訪ねしました。

親しくなった美濃の某先生のお宅では、

折良く窯出しに立ち会う事が出来ました。

流石お得意の織部焼、いづれの品も見事な

出来上がりです。

「大川君、どれが気に入った?」「はい、

この皿が」と品物を指さしました。

「それでは、お土産にこれを上げよう」

飛び上がる程うれしい、申し出でした。

帰りの新幹線でも、しっかり抱いて持ち帰り

我が家のお宝となりました。