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寄付

稽古の度に、寄付きに 何を掛けるか考えるのも
楽しみの一つです。
本席に一行などの語句が多いので、やはり絵や歌の
色紙・短冊が多くなります。まれに扇面なども~

今回は追善の趣向でした。例なら仏画を掛けていました。
しかしそれでは重いし、ましてや経切れでは・・・
そこで短冊から探すと、我ながら珍品を所持していました。

題詠で「妙法蓮華経といふこと越」と言う、長い題。
「む可し与り今毛か王らて妙法の 蓮八高く世に匂い遣り」
むかしより いまもかわらで みょうほうの
はちすはたかく よににおいけり  です。

筆者は幕末の公家 交野時萬卿です。天保から大正迄
長生きなさいました。大宮氷川神社宮司・子爵・さらには
嬉しい事に「御歌所参候」の歌人でもありました。