![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69506419/rectangle_large_type_2_6b00c676d84a049f63d6b862a8ac9566.jpg?width=800)
寄付きに
こちらも数年ぶりに「熨斗」を出して、
飾りました。ここ数年は炭を奉書でくるみ、
水引を掛けた物を使用。なので目先を変えて、
熨斗を・・・
これを出していて、恩師からの教えを思い出して
いました。その昔先生のお供で、さる数寄者の
初釜に参上しました。寄付きには豪華な蒔絵の
台に、立派な熨斗が飾られていました。
熨斗押えは、赤楽の宝珠でした。
本席に入られた師の第一声は「ご丁寧に御熨斗を
頂戴して、誠に有難うぞんじます」でした。
ご亭主は驚き喜ばれ「流石三田さん!」と上機嫌。
その後の席中は、大いに盛り上がりました。
帰途「熨斗が飾られて居たら、必ず挨拶を忘れない
様にしなさい」と仰せでした。
それ以後の長い茶道人生で、二回だけ御熨斗を頂きました。