茶の湯稽古場から スゴイ弟子

知人の紹介で、20代前半の男性が入門してきました。彼の第一声に驚きました「僕は焼き物が好きなので、点前は適当で良い」若い頃なら激怒して、追い返した筈です。

今やヴェテランの私(はい了解!それでは焼き物を、しっかり勉強しましょぅ)
その日からわざと(その茶碗は○○だから、この点前に合わない)(この棚に、水指の格がね~)わざと社中に注意しました。

この作戦に彼はひっかかり、点前も励む様になりました。(産地の特徴より、茶道具は組み合わせて考える。
色目や形より、そちらが大事かも?)
などと指導しました。

残念ながら二年で、彼は転勤。「九州は焼き物王国なので、自分から異動願いを出した」平然と言います。

さて三年たって戻るでしょうか?
一番に来た葉書には「食べ物がみんな美味しい」とありました。

どうやら、九州人になってしまいそうです。