オチャノセンセ

親しいファッション業界の方の、

お祝いパーティーに招かれた時の事です。

私は無論彼の作ってくれた、ジャケット・

パンツ・スタイルです。お人の中に、羽織姿の

方が居ました。近づいて話を聞いたらば

「御茶なんて簡単。利休さんは・茶道具は・・

懐石料理は・・・」と話しています。

知り合いに聞くと「オチャノセンセ」とか!?

間違いだらけの内容でしたが、初対面の人なので

無視しました。

所が話題が「家元制度・お金の問題」に及びました。

この辺でストップさせねばなりません。

一計を案じて若者を呼び、小芝居をさせました。

「大川先生お洋服とは珍しい。先日の御茶会

楽しかったです。ありがとうございます」と

大きな声で言わせました。その声に旧知の人々が、

挨拶を始めてくれました。中年のオチャノセンセは、

急に静かになりました。人前では話して良い事・

いけない事が有るのを、考えねばなりません。