稽古の茶道具 写し物
長次郎作赤楽「検校」の写しを、稽古に使いました。
藤村庸軒が師である、宗旦の茶話を記した「茶話指月集」
からの銘です。利休居士が長次郎の元を訪れると、見事な
茶碗が残っていました。これを見て「皆は検校だ」と
言われたとか。検校とは盲人の僧侶で最高の位です。
琴の名人八つ橋検校・大学者塙保己一などでも有名な
位です。
この話を社中にして{皆は同じく道具が解らないけれど、
とても検校でなく最下位の座頭だね。あの勝新太郎先生の}
茶碗の問答で「お茶碗のご銘は?」と尋ねました。
{原則写し物には銘がないの。また楽家だと、長次郎や
ノンコウを写すと楽印を押してない事も多々あります。
それは先祖への敬意・遠慮からとも言われます}と
教えました。