花材

花屋へ稽古花を買いに行くと、珍しい枝物がありました。(随分珍しい物があるね)と聞くと「展覧会に出す、先生の依頼で仕入れた。でも必要なのは、せいぜい5ー8本。うちは束で買うので、余っちゃう。しかも高いから、稽古花には使えない」こぼします。

確かに頼む方は、一束も使わないでしょう。花屋さんがそれを負担しているとは、知りませんでした。

(じゃうちの稽古花、これ使おう)男気の有る所を見せました。「先生、高くなっちゃいますが?」
(んにゃ、私と君で半々負担と言うことで。オマケしてね)決めせりふで、少し安くなりました。

いずれにしても「なまもの」を扱うご商売の人は、我々の知らない苦労があるのですね。
お陰様でお弟子さんの作品、どれも巧く出来ました!