終電車

親友たちとの食事会・二次会が長引き、
終電で帰宅する事になりました。
丁度座れてホッと一息。二駅先から幼い少女を
連れた人が乗って来ました。

席を譲り娘さんを座らせると、早速居眠りを
始めました、脇に居た酔っぱらいのオジサンが
「こんな深夜まで、子供を連れまわして・・」
大声を出しました。子供は目を覚まし、おびえた
表情です。

その男の腕をつかみ{人にはそれぞれ事情が有る筈。
アンタが文句を言う筋合いじゃない}それでも
汚い言葉を続けます。
「おじさん、僕たちに任せて下さい」二人の運動部学生
らしき人が、助けてくれました。

次の停車駅で酔っぱらいを、引きずりおろしてくれました。
ふと母親を見ると、涙ぐんでいました。
恐らく仕事で、子供さんを預けていて帰宅途中でしょう。
終電車の中には、色々な人生模様が詰まっていました。
人間はそれぞれ皆、頑張っているんですね。

有難うね、短パンの若者二人。どうぞ貴方達に良い事が
有ります様に。