稽古の茶道具 追悼
この月は、恩師三田富子先生が旅立たれた
悲しい月です。毎年八月稽古の一回を、
追悼の取り合わせにしています。
待合 富子先生歌色紙
「樹も草も盛りの緑誇りいし
夏は過ぎゆきぬ吹き渡る風」
恩師は女流歌人五島美代子先生に、師事され
良く歌を詠まれました。それを書いては社中に、
下さいました。
床 荷香 これは{蓮のかおり}の意
花 遠州木槿・女郎花 槿の白と女郎花の
黄色は、関西の佛封筒の色でもあります。
花入 唐銅 経筒 平安後期から、来世の為に
経を埋める事が流行りました。その入れ物の写し。
香合 梵字 サンスクリット語を表すのに、
用いられた書体。これは弥勒菩薩の意味の字。
毎年の取り合わせ故、道具組には苦心しています。
さて今回の分、恩師は何と評されるでしょうか?
香合の画像は、後記の俳句編に・・・