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茶の湯稽古場から 薄茶器

稽古で「大津袋・包みふくさ」いづれも真塗の

中棗を濃茶に使う、を致しました。

そこで薄茶器に、名残の月でもあり侘びた{妙心寺

古材の平棗}{鉋目秋草蒔絵棗}を出しました。

所がお弟子さん達は、それに喰いついてくれません。

{どうしてこの薄茶器か、解る人いてはる?}嫌味

たらしく聞きました。答えが返って来ません。

{濃茶の器に、真塗の棗を使ってでしょ。それとダブ

ら無い様に組み合わせを・・・}これでようやく、理解

出来たようです。

{我が社の稽古では、どうしてこの道具が出ているか

考えるのも重要ですからね}久し振りに真顔で言いました。