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茶道具百話 入

原則として私は、入{傷}のある茶道具は

使いません。しかし十月の名残の時のみ、

萩焼の茶碗を出して来ます。

一碗は入に気づかず購入・もう一つは購入後

自宅で落とした品です。

一碗目は箱書きと銘に魅かれて買いました。

自宅でお湯を入れたら、何とハッキリした入が

現われました。信頼していた道具屋だったので、

残念でした。おそらく目視だけで、水を入れて迄

確認しなかったのでしょう。

もう一つは、買ってきた茶碗を出してみました。

仕舞終え箱を棚に戻そうとして、落としました。

腰当たりの高さだったので、割れているだろうと

諦めました。しかしウッスラと入が一本、だけで

済みました。

一碗目は坂倉新兵衛・二碗目は田原陶兵衛で、

どちらも{兵衛}萩とは相性が、悪かったのかも?