茶花

茶花には、剣山などの花留は使いません。
器によっては細い枝で、留めを作って
使用できますが・・・

今回の器は、赤膚焼きの軒先瓦の写し。
胴体がコロンと丸いのです。
花材が滑り易く、難しい器です。

花留として、茶道具は使ってよい事に
なっています。底が平なら、簡単に蓋置が
使えます。

そこで恩師三田富子先生のやり方を、ハタト
思い出しました。水屋用の真鍮カンの登場です。
これは想像以上に難しく、良い位置にもって
こないと動いてしまいます。

奇跡的に烏羽玉と嵯峨菊が留まってくれました。
こうして仏事の取り合わせの花は、完成
したのでした。