送り干支
毎年12月の稽古日には、その年の干支の
道具を使います。「送り干支」と言う、誠に
ゆかしい習わしです。恩師三田富子先生の
稽古場に通ってから、初めて知りました。
あの18歳の年から年の暮れには、必ず干支の
道具・何かを登場させます。
今年の分は洒落た「絵馬に牛の絵」です。これは
馴染みの道具屋が、十二支全部をつくらせました。
しかも一年おきに、字と絵にした凝り様です。
大体多いのは、ズバリその動物の形です。
避けられている巳と難しい龍は、字が多いようですが?
他にも例えば巳なら、弁天様の持ち物{琵琶}に
して見たりとか、茶方は工夫して来ました。
ですから寅年生まれの私は「毘沙門亀甲」の茶碗を、
所持します。これもその例ですね!