見出し画像

もう一つの鶴亀

炉を開けた霜月初めの稽古日。
軸と香合で鶴亀を取り合わせました。
今回は図らずも、御菓子も!

主菓子は恒例鶴屋吉信の金団「綾錦」
勿論美しい色使いで、縁高の黒色に
浮かび立ちます。

干菓子は御贔屓京都市役所前、亀屋良永
の「御池煎餅」にしました。こちらは
材料の良さがわかる逸品。最高の麩の焼き
煎餅です。

社中から「先生、お菓子も鶴亀なんですね!」
と言われ気が付きました。まったくの偶然です。

その昔京都で勉強中、お菓子の専門家「鈴木宗康
先生」にお尋ねしました。
{どうしてお菓子屋の名前に、鶴と亀が多いのか?}
との疑問をです。

答えは単純明快「お目出度いから」でした。
付け加えられ「職人さんが独立する時に、旧主
から店名をもらったからではないか?」とも
仰せでした。