茶道具の格

若い茶友から、正午茶事に招かれました。彼からは、三度目のお呼ばれです。

名残の季節なので、懐石膳の上には
「寄せ向こう」が・・・
私には唐津焼きが、当たりました。
連客には、織部・萩・丹波などなど。

私は向付に手を出しません。
千鳥の盃の為、亭主が出て来ました。
「先生、これ苦手ですか?」と聞きます。(いいえ茶事では、何でも頂きますよ!でもこの器、前回煙草盆の
火入れに使った筈。道具は格を下げて
使ったら、上げては使えません。
灰を入れた物に、食べ物は駄目)

「誠に申し訳ございません。また一つ
貴重な教えを、頂きました」
水屋から何と、替えの向付を出して
来ました。
次客の茶妹が「亭主の勝ち!まさか
替えをご用意とはねー」
笑い声が起こりました。