珍説

京都弘法市へ出かけました。
露天で扱う茶道具は、およそ贋物です。それでも面白い品が多く、冷やかすのは楽しい程!

ある店で、梅が描かれた茶碗を見つけました。琳派らしい筆使いの花と、脇に「探鳥」の文字が。梅なので、鶯を探す洒落た趣向です。

店の主人が「兄ちゃん、その絵を描かはったのは、あの狩野探幽の子孫。
江戸中期の探鳥はんや」
吹き出してしまいそうでした。

参拝を終え帰路店を覗くと、まだ名碗は有りました。「あっさっきの兄ちゃん、値下げして2000円でええわ」
こうして狩野探鳥絵付けの茶碗は、
我が家のお宝になりました。