〇〇野

「お茶杓の御銘は?」「はい、宮城野でございます」
横から私が{まあ良い銘ですね、薄茶器の萩の蒔絵とも
良く合って・・・}宮城野=萩は、茶人の常識です。

点前が続くと「武蔵野」「安曇野」など、○○野の
銘が続きました。{いくら野が深くても、もう出て来なさい}
と笑いました。

ここで注意を与えました。京都近郊では「野の付く地名」
は要注意ですよ。なぜなら野が付く場所は、平安時代
風葬の地だった様ですから・・・

代表的な「鳥辺野」は、今でも大きな墓地群が有りますね。
高速バスで京都へ入る時に、右側に大きく見えます。
他にも「化野」それと大徳寺でお馴染みの「紫野」も
葬送の地だったかも。だから大徳寺をその地に建てた??

野に山に、秋を楽しむ日々がやって来ます。