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珍しい木

親友に孫が生まれ、お祝いに行った時の事です。庭に木を植えている人がいました。
「大川、こちらお嫁さんのお父さん」(初めまして。私この人とは高校以来の、友人です。ところで何を植えられて、いらっしゃいますか?)

スコップを持っていた人が、無愛想に
一言「槐」と。内心このオヤジと思いながら(まあ槐門とは、恐れ入りました。赤ちゃんの将来が、楽しみでこざいますね!)大袈裟に驚いてみせました。

すると「槐門をご存知とは、どんなお仕事をなさっておいでで?」急に丁寧な話し方に。(はい、お茶を指導しております)
「私は漢文の教師なので、知っておりました。一般の方が?!」驚いていました。(左様でございますか。茶道具にも、時折出てまいります)

感じの悪いおじさん相手なので、最後まで丁寧に話しました。
その後食事の間も、好きな漢詩の話で盛り上がりました。私も役者やね。

時折教職の失礼な人に、出会います。
あれって職業病かしらん?
画像は、槐の棗ですよ~
槐は古代中国で、大臣を象徴する木。
日本では、江戸初期に近衛家ひろ卿の
言行を家臣が書いた「槐記」が有名です。