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赤楽茶碗
やって来た茶妹が、水屋の棚を見て
「黒楽茶碗が出てないけれど、濃茶どうするの?」疑問の声を・・
逆に私が驚き(あーたは、赤楽を濃茶に使わないの?)聞き返しました。
「大川さんが、アータと呼ぶ時は何かやらかした時よね!」
どうやらこの人は、黒楽=濃茶と思い込んでいる様です。聞けば師事した先生から、そう教えられたとか?
(お宅の先生、良い赤楽持ってなかったのでは?長次郎でも光悦の七種にも、赤楽があるでしょう)
「いやだ今迄全然疑問に、思わなかった。黒の方がお茶が、美味しく見えるもの」
(まあ黒楽の方が、焼く温度が高く丈夫。お宅みたいにコワシヤの弟子が多い稽古場には、ぴったりかもね)
手近な赤楽茶碗を出して、美味しい濃茶を練って上げました。