稽古の茶道具 

名残も名残、風炉の最終稽古。さて掛物は何に
しようかと考えて、軽い和歌短冊としました。
比較的よく使う、江戸時代の公家が書いた物
です。

家柄・時代により、値段の高低があります。
他に歌人・文人・として聞こえている人、なども
高額です。

京都在学中この短冊にはまり、四季・新年・賀歌・
哀傷歌・など、それぞれ十枚以上買いました。
稽古の本席・寄付きに大活躍しています。

変体仮名は難しく、古書店の主人から丁寧な指導を
受けて来ました。時々新しい短冊を買うと、読めない
字が有ります。こんな時はコピーを取り、彼方此方に
張って眺めます。するとある瞬間、閃くのです。

それにしても「字母」の多い仮名には、手こずります。
今週は題詠 「暮秋
暮れて行く 空おしみれば 澄み渡る
月こそ秋の名残なりけれ」 まあまあの、お歌でしょう~