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茶杓の置き位置

朱の漆で「閑」の一字が書かれた、金輪寺薄茶器を
出しました。
この器は私が還暦の折、茶友が恵贈してくれた品です。
「これからはシ・ズ・カ・ニ・暮らす様に」との名言が
添えてありました。

蒔絵での字型と違い直筆の品は、扱いを変えねばなりません。
ふくさで拭く時は、少し浮かして字を磨らない様・当てない様
にします。

と同時に、茶杓も真上に置かず少し避けて置きます。
字を書かれた方への、敬意の現われです。
下座に置くのが理想でしょうか?私は「避ける」としか
教わっていませんが・・・

木地に墨書き・塗に朱漆で、字が書かれた薄茶器を時々
見かけます。現今はどのように指導されているので
しょうか。

またこの場合道具拝見の挨拶で「どんな字が書かれているか?
筆者は誰なのかを聞かねば成りません」
道具の扱いは、広大無限ですね!