誕生日の取り合わせ 2
結局迷った挙句、選んだのは「禅機画」の
豊干禅師画賛です。これは思い出深い品です。
京都で勉強中、良く先輩と古書店巡りをしました。
ある店で「ほら大川さんの干支、豊干禅師だね。
虎が可愛いし、禅師の横顔も良いでしょう!」
マクリを手に取って、私に勧めて下さいました。
気に入って即購入、その賛を先輩にお願いしました。
花園大学卒で妙心寺派の僧籍に在る方。年下ですが
尊敬できる先輩でした。
先輩は色々と悩まれた様で、完成までに二年の
歳月を要しました。その後お家元出入りの「静好堂」
にて表装、立派な軸となりました。来年は六度目の
当り干支、それを前に使うのは感慨深いのです。