俳句 大寺にて

「高僧にかざす朱傘よ春の雲」

本堂に参拝しようとすると、参道に

人が溢れて居ます。聞けば御座主様が

お出ましとか。

我々もお待ちしていると、若衆が大きな

傘をかざした列がやって来ました。

鮮やかな朱色の傘に負けない、見事な

衣をお召しです。膝まづいた信者の額に、

数珠を押し当てて一行は去って行きました。