永遠の夏 その4
週に一度は、別の海岸にあるお店まで
手伝いに。軽トラで荷物と一緒に、
仲間たちも乗車。飲料食材の積み下ろしの
お手伝いも・・・「大川君まったくよく働く
から、内緒で給料出すよ」オジサンが小声で
ささやきます。
週一度は休みをもらいましたが「あれっ今日は
あの子いないの?」お客に良く聞かれると、おばさん。
「それじゃ毎日出ましょう。海は朝の内と、昼休みに
ちょっと入ればいいから」「悪いね毎日じゃ」「他に
する事無いから良いですよ」
木陰でギターを弾いたり・昼寝をしている連中を横目に
バリバリ働きました。或る晩私のテントの二人が、
深夜二時を過ぎても帰りません。怒った私が入り口を
締めました。朝起きると二人は、砂浜に寝ていました。
脇に大きく「ごめんよ」の文字が、彫られていました。