マガジンのカバー画像

俳句

868
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

俳句 憧れ

「ようやくに 秋思の似合う 年となり」

秋思との、美しい言葉に
憧れていました。
ようやくそれが似合う、
年齢になれました。

俳句 川端

俳句 川端

「低く飛ぶ 蜻蛉の群れに 囲まれて」

川沿いの道。
赤トンボの一群と、
出会いました。

俳句 茶花

「芙蓉には やはり青磁の 器出し」

待っていた芙蓉が、咲き始めました。
立派な花なので、器選びに迷います。
悩んだ挙げ句、定番の青磁耳付きを。
床に置くと、やはりぴたりと決まりました。

俳句 蟬

俳句 蟬

「蜩の 鳴けば母の忌 近づきて」

ひぐらしが鳴き始め、夏の
終わりが近くなりました。
母の命日が近いので、より
その声が寂しく思えます。

俳句 茶席へ

「年上の 先客はかり こぼれ萩」

広い庭を通り、茶席に入ると
御姉様方ばかり。
それでもこの世界!男の私が
床前に座りました。

俳句 茶花

俳句 茶花

「白露や 茶席に使う 花選ぶ」

庭で沢山の鉢植えを、毎朝見回ります。その中から、稽古に使う物を
選びます。

俳句 夜は

「若い日は 聞こえなかった 秋の声」

この年になり、ようやく
聞こえて来た物があります。
友人に話すと[逆よ~耳が遠くなって、聞こえない事が増えた]と
嘆きます。
話す相手を間違えました。

俳句 いよいよ

「宿題も 追い込みなるや 地蔵盆」

京に住んで辻や角に、お地蔵様が
多いのに驚きました。
どこも綺麗に手入れ・お供えが
有りました。

俳句 少し

「秋めくと 朝の散歩の 人等言う」

期待もこもっているのでしょう。
秋との言葉を、聞く様になりました。

俳句 まいったー

「急がれぬ 用事残暑に 先伸ばし」

余りの暑さに、体第一と
考えて雑事は投げ出し
ました。
やたら昼寝ばかり・・

俳句 星座

「星既に 秋の形と なるらしき」

毎晩散歩途中、星を探して
歩きます。辺りに光源が多く、
難しいのですが・・

俳句 秋の花

「桔梗咲く 辺り落ち着き 醸すなり」

紫の桔梗が咲いています。
辺りの景色まで、落ち着いて
見えます。

俳句 エアポート

「稲光 羽田空港 飛び立ちて」

飛行機が飛び立つと、何時もは
眼下の灯りを見ます。
今日ばかりは、空の芸術に
見とれました。

俳句 洋種

「朝顔も 輸入種大輪 好まれて」

近所で見た事のない、大きな
朝顔を見かけました。
まるでモダンな家には、
その方が似合うと感じ
ました。