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俳句

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2022年4月の記事一覧

俳句 夏日?

「植木鉢 乾き易くて 夏近し」

急に暑くなると、とたんに
植木鉢も水やりが必要に~
毎朝点検・給水の日が続き
ます。
木や草の芽も、日毎に大きく
なっています。

俳句 修行中

「惜春の 一日長き 修行僧」

鶴見の総持寺へ、墓参に
行きました。若い僧達が
忙し気に、動いています。
そのほとんどが眼鏡使用。

昔関係者に聞いたら「勉強
し過ぎ・食事のビタミンАが
足らないから・・」と冗談
めかして言われました。

どの方も「清ら気」な顔立ち
で、俗世の人間とは違うと
感じました。

俳句 稽古へ

「春宵に 明日の帯を 選ぶ母」

母は長い事、日本舞踊を
習っていました。
明日は稽古日。真剣に着る物を
選んでいます。さてさて短時間で
決まるでしょうか・・・

俳句 夏近し

「噴水の 向うはすでに 暮れの春」

勢い良く上がる噴水。
子供たちの歓声も
聞こえて来ます。眩い程の
光を浴びて、水は生きて
いる様でした。

俳句 治療

「春深し 医師の説明 ただ聞いて」

父の痴呆症。何度も病院へ
通いました。
結局の所、治療法は無く
医師の言葉もむなしく
響きました。

俳句 京都市北区

「行く春の 雨大徳寺 ただ静か」

春雨と言うには、少しばかり
強い雨です。境内の木々も、
塀の上に見える樹木も、緑が
眩い程でした。

京都で学んだ日々を懐かしみ、
濡れた石畳をゆっくり歩きました。

俳句 小さな

「悲しみは 都忘れの 花に置く」

少しばかり悲しい事が
有りました。それを紫の
花弁に置きました。
風が揺らし、悲しみを
払ってくれるでしょう。

俳句 うれい

「春愁や 栞替りの 航空券」

かって世界を旅した時の、
航空券・チケット類を大事に
保存しています。
それらを栞の替りに使ったら、
友人が「わっお洒落な使い方」
と喜んでくれました。

早く再び旅行できる日が、
来ます様に!

俳句 風景

「斑雪 新幹線の 山側に」

西上する時に、何時も山側
の席に座ります。祖母と
伯母が、富士山の麓に眠って
いるからです。
今日も「お蔭様で元気ですよ」
と、まだ雪の残る辺りへ声を
掛けました。

俳句 すれ違う

「山吹や 乳母車の子 おとなしき」

散歩道で良く出会う親子。
何時も、赤ちゃんは静かです。
ぷくぷくした顔を見ると、私も
元気になります。

俳句 靴連作

「春楽し 靴紐の色 替える時」

暖かいを通り越して、やや
暑い位の日差しです。
靴紐を淡い青に替えました。
空迄駆け上がれそうな、気が
して来ました。

俳句 春日

「春の日や 若者の靴 皆光る」

新しい生活の為に、用意した
のでしょうか?入学・入社・
それとも・・・
足早に過ぎる靴が、輝いています。

俳句 新人

「春深く 新しき靴 馴染む頃」

三月下旬から履き出した、新しい
靴もようやく足にフィットして
来ました。新入社員も職場に
慣れて、動きも軽やかになった
ようです。

俳句 社寺へ

「春泥や 参拝道の 険しさよ」

さてようやく目的地の、麓迄
辿り着きました。
其処からが本番で、靴を汚し
ながら登って行きます。
お参り後、より有難く思いました。