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短歌

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2023年7月の記事一覧

今週の短歌

「国生みの神話のごとき夏の雲
沸き立つ姿音も聞こえて」

もくもくと力強く沸き上がる
雲。その中から、神話の神々が
現れそうでした。
雲の音さえ、聞こえた気が!

今週の短歌

「兄弟の背負うリックにそれぞれの
恐竜のいる海への電車」

ふと前の席の家族連れを見ると、
仲良く兄弟が座っています。
2人のリックには、恐竜の
マスコットが付いています。
どうも二つは、種が違う様でした。

今週の短歌

「音のせぬ風鈴を見る寂しさは
若い頃には知らぬものなり」

風が吹かない日の
風鈴とは、何と寂しい
もの!
と気付いたのは、いくつの
時からでしょう。

今週の短歌

「朝顔売り半天の色鮮やかに
江戸の言葉を話す若者」

かねて念願の朝顔市を
見に、入谷迄来ました。
江戸弁で声をかけられ、
嬉しく成りました。
着ている半天迄、粋に
見えて~

今週の短歌

「夕暮れの雷雨の中に立ちたいと
思いし日あり十代の頃」

部屋から飛び出して、豪雨の
中に立ち尽くしたい!
何度そう思った事でしょう。
激情を抱えた、若者でした。