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短歌

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2021年5月の記事一覧

五月の短歌 自信作

「制服の少年讃美歌聖五月

マリアの瞳いつもさみしげ」

聖五月とは、五月をマリア様の月とした

カソリック信仰から来ています。

短歌仲間から激賞された一作です。

私自身の代表作とも考えます。

歌友は上の句の、畳みかける調子が素晴らしい!

キリストを失った悲しみを、マリア様は

いつも耐えておられるのが、良く理解できる。

古い教会でのミサの場面までが、浮かんで

来るような短歌。

など

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短歌 お酒

「恋すればカンパリソーダの苦みさえ

心にしみる夜も幾日」

「ギムレットグラスをそっと持ち上げて

目の前の人少し微笑む」

「ウヰスキーソーダぶっきらぼうに言いし後

次の言葉は見つからぬまま」

「焼酎を何で割るかでその人の

心の在りか測ってみたし」

「飲み干せば氷の音もハイボール

乾いて聞こえ夜明けは近い」

「溢れ出す思い枡酒重ねれば

辛口が好き君がつぶやく」

「スコッチとバー

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