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【反対討論】議案第77号

議案第77号西予市立西予市民病院、西予市野村病院および西予市野村介護老人保健施設つくし苑の指定管理者の指定について、反対の立場で討論いたします。

わたしはきのうの夜、もう一度確認しようと、この議案第77号の議案書を読んでその音声を録音し、それを流して聞きながら、6月に否決された、議案第65号、西予市立西予市民病院、西予市野村病院および西予市野村介護老人保健施設つくし苑の指定管理者の指定についての議案書をチェックしました。

一文字一句、ちがうところはありませんでした。

わたしは、西予市に医療福祉改革が必要なことは否定していません。否決したからといってこの体制のままの維持を望んでいるわけではありません。

その医療福祉改革を、市長はもう指定管理という手法しかないと信じておられるので、
市長がわたしと話す時間をつくってくださったとき、公立での医療福祉改革をあきらめずに一緒にやっていきたい、市長にならできる、一緒にやりたい・やりましょう、と訴えてきました。
また、指定管理の議案を再提出するのであれば、
せめて、住民説明会という双方向な場においての住民への説明、
辞める意思を示している職員に残ってもらえるようにさらに努力してほしいこと、
指定管理開始と野村病院の病床ゼロを同時にせず、野村病院のベッドを残しながら指定管理をスタートし、もう少し時間をかけて市民病院に入院機能を集約すること、そこだけは協会にお願いしてなんとか職員の派遣をお願いしてほしいこと、などを求めました。
もちろん本当は、公立病院として存続したいし、内容がとっても悪い仕様書を書き直していただけないと、指定管理自体認められないのが本心ですが、わたしは、話し合って妥協点を見つけていくこと、市民の声や状況に合わせて調整を続けていくことも、政治の大きな役割だと思っています。
ですので、6月議会で否決となった以上、その議決を市民の声と受け止めていただき、再度議案を提出なさるなら、なんらかの修正をしてご提出いただきたかった。

先の議決から一ヶ月もたっていないのに臨時議会を召集し、先の議会で否決された議案をそっくりそのまま提出してくる。
執行部のこのようなふるまいは、法律上、いくら可能だとしても、市民と、その市民に選ばれた議員で構成される議会という代表制民主主義を侮蔑(ぶべつ)する、なげかわしい行為ではないでしょうか。

9月議会を待たず約二ヶ月前倒しして議決しようとする行為に、どのような効果があるのですか。
二次救急集約をたとえ実現しても、毎日の外科対応が厳しいのは指定管理になっても変わらないため、広域での連携は救急医療において重要だと認識しています。西予市住民の命を守る二次救急の実現とその充実のためには、その議論を進めることが必要であるし、それはすぐに西予市がやらなければならないことです。
「時間がない」「間に合わない」という理屈は、誰に対しておっしゃっておられるのですか。指定管理になることで今、たくさんおられる、辞めようか、もう辞めたいと思っている3施設の職員のみなさんを、この議決で、協会からの条件提示で、考え直してもらう、食い止めることが本当にできるのですか。

市民の投票によって選ばれた、ここにおられる議員のみなさん、議案に賛成・反対の意見にかかわらず、執行部の、このような誠実さのない行為を容認していいのですか。これは、議会そのものが軽視されているとわたしは思います。

そもそも、この医療福祉改革については、導入部分の不誠実な対応、条例改正案可決直後の野村病院無床化宣言という、執行部の傍若無人(ぼうじゃくぶじん)なふるまいが、問題を大きくしてきました。
ここでもさらにこれまでの行いと同じような行為を容認し、西予市の医療福祉改革を、このような過程で実行することが、ほんとうに長く後世にわたって西予市のためになることなのでしょうか。
わたしはそうは思えません。

議員のみなさん。
それぞれに賛成・反対の意見をもち、わたしたちはまっとうに話し合い、意見を交わし合い、議決したはずです。その根幹を覆すようなこのやり方を、この議案の中で続いている脅しのような議論の環境を、わたしは認めることができません。
6月議会での議決の結果をきちんと受け止めていただくよう執行部に強く求め、提出するなら修正して9月議会で議案を出してください。それをじっくり審議させてください。
そのためにも、今回の議案に反対してくださいますよう訴えて、わたしの反対討論といたします。

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