防寒はしっかりと

気温も随分と下がってきました。とはいえ寒すぎず、焚き火やホットコーヒーが有り難く感じるこの時期が一番キャンプに向いてるかなと個人的には思います。

これから秋・冬用の装備を整える方もいるかと思いますが、楽しむ為にも防寒については妥協しないことを強く勧めます。

「寒さ」は思った以上に負担になります。焚き火やテントがあっても外は外ですし、じっとしていることが多いのでがっつり体温をもってかれます。ホットドリンクを忘れて狩りに出て残念な気持ちになった経験を思い出してください。どんなに計画を練っても「それどころじゃない」状態になってしまうので、事前の準備をしっかり行いましょう。

・天気予報は「目安」に

キャンプ場は川沿いや山の中であることがほとんどです。天気は変わりやすく、気温もあまりアテにはなりません。

天気予報では0度前後だったのに、夜中にマイナス5度まで下がったという経験があります。天気予報がガバガバなわけではなく、単純に検索範囲が広く、市街地基準の予報の為、山の標高まで加味されてなかったことが原因。だと思います。

キャンプにおいては、数字や定規に頼りすぎると失敗するというのが個人的な感想です。ブレる前提で余裕を持った方が案外良かったりします。

・冷えは足元から来る

具体的な防寒対策について。一番大事なのは服です。厚着するに越したことはないですが、昼夜の寒暖差を考えると重ね着してコントロールできるようにするのが良いかなと思います。

普段着でも全く問題ないですが、汚れやすかったり、焚き火をする場合には穴が空いたり臭いが移ったりするので、アウターやパンツはキャンプ用に用意しても良いかなと思います。アウトドアブランドの服はどれも高価ですが、ワークマンだとお手頃価格で上下揃います。見た目が相応なのでこだわる人には微妙かもしれませんが、クオリティは高いです。

次に、地味に大事なのが足元です。とにかく足から冷えますので、靴下を厚くしてみたり、地面から来る冷気をシャットアウトできる靴を選びましょう。動きやすさと両立させる為にも、靴はアウトドア用品店で選ぶと良いと思います。多くのお店で冬物が並び始めているので、色々比較してみると良いと思います。

また、ブランケットがあると膝下が暖かです。羽織っても良し、寝るときのプラス1枚にしても良しとなかなか使い勝手がいいので、丸めて荷物にくくりつけておいて損はないですね。


・寝具について

寝袋は封筒型やマミー型等色んな形がありますが、正直この辺は好みで良いと思います。重要なのは「快適温度」と「使用限界温度」。メーカーによっては「体を丸め、震えに耐えながら6時間はギリいける温度」という設定があったりしますが、苦行をしたいわけではないので考慮しません。

「快適温度」は快適に睡眠できる温度、「使用限界温度」は使用に耐えうる限界の温度です。そのままですね。どんなメーカーでもこの2つは表記されています。逆に、具体的な表記のないものは購入を避けた方が良いでしょう。

秋や春先を想定する場合は、使用限界温度がマイナス1〜5度あたりの物を使用するのがおすすめかなと思います。「氷点下でも使用できる」というのは分かりやすく強いステータスですし、もしもの時も安心です。ノーブランドの物はそもそも表記温度の性能に至ってなかったり、少ない使用回数で性能が落ちたりしがちなので、5度くらい余裕を持って購入するのが無難かなと思います。

寝袋の他に、下に敷くマットも大事です。マットが薄い場合には2枚重ねにしたり、コットと組み合わせたりとなるべく地面の接地を減らすと良いと思います。そもそも、なってでもあるとないとでは寝心地も全然違います。

・暖める手段も

体を暖める手段も用意しましょう。お手軽なのは使い捨てカイロですね。カイロに関しては場所も取らない為、常に何枚か荷物に入れておくといいと思います。貼るタイプであれば、ググれば効果的な貼り方がたくさん出てきます。ゆるキャンでも描かれていました。

湯たんぽは持ち運びが軽く、中のお湯は現地で簡単に用意できる上、温度調節も楽なので寝るときも体温やけどの心配なく使用できます。個人的にはおすすめなのですが、なかなか使ってる人が少ないのでより良いものがあるのかも。

いつか薪ストーブについても書きたいですね。テントから飛び出た煙突、憧れる…



ひとまずここまで。ちょっとネガティブな表現が続きましたが、せっかく準備したキャンプの感想が「寒かった」ではあまりに悲しいので、ここだけは万端で臨んでいただきたいと思います。ぬくぬくしながら笑顔でキャンプ沼に浸かってください。

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