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走ることについて書こうと思う。その2。

前回の続きを。。
そうそう、ランチした翌週に彼女は迎えに来てくれた。
行きつけのお店に連れて行ってくれると言う。

着いたのはスポーツショップ。スポーツから縁遠くなっていた私は少し尻込みしたのを覚えている笑。
なにがなんだかわからぬまま、彼女の言う通りにトレイルランニングの道具が並んでいく。
シューズ、ザック、グローブ。まずはこれだけあればいいかな、だそうだった。
シューズはなにがいいのか、どういいのかも全くわからない。彼女がスポンサーを受けているメーカーのものをアドバイスされ、全くわからないので
「あっ、じゃあそれで。」
ということで決まり。
何事もその道のスペシャリストにお任せすれば間違いないという風にいつも思っていた。
「じゃあこれで決まりね。」
彼女は言い、私はお会計へ。道具は揃った。
トレイルランニングへの道が始まるのであろう瞬間。記念にお店の中で写真を撮ったことを覚えている。

それから、、彼女からの連絡を待った。
しかし今思えばその時期は超レースシーズン、そして彼女はチャンピオン、女王なのだ。
忙しい日々だったのだろう。道具を揃えたのはいいが、彼女からの連絡は来なかった。トレイルランニングの情報が全くない私は以前と変わらぬハイヒールの日々を過ごしていた。
そこから3ヶ月くらいが経った頃、12月の後半だった。彼女から突然連絡が来たのである。
「お待たせしてごめんごめん、山に行こう」
やったー!やっと行けるー♪気分がアガる。
しかしどこへ???

電話口の向こうでも彼女が忙しかったのはよくわかった。なんでも今も山に入っていて、電波が入らない場所からやっと入る場所に降りてきたばかりなの、だそうだった。
この電話の後も電波がなくなるからごめんねえ、と言っていた。
「とにかくFacebookで、これを検索してもらって、参加する、にポチッとしておいてね。また話すから。」
そう言って彼女は電話を切った。
了解、了解。彼女が言う通りにFacebookを開き、聞いたことも見たこともない文字を検索していく。
その文字は「Fuji TrailHead」。
そこのFacebookページを開き、よくわからないそのイベントにとりあえず参加のボタンを押す。
Fuji TrailHeadってなんだろう?
イベントの参加者を見ても知っている人はもちろん誰一人としていなかった。
主催の方の名前を見ても一体どんな人なのか知るわけもなかった。
ここからいきなり凄いイベントに参加することになるなんて、その時は思いもしなかったのである。

続きはまた次回に。笑

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