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かつて英雄だったものが祀られる場所

横浜の滝頭に市電保存館という施設がある。(今の横浜市からは、少し想像し辛いのだが)昭和40年代までは横浜では路面電車が走っていたそうだ。

当該施設では、路面電車の車両を展示していたり、当時の資料やプラレールなどを公開していたりする。施設の奥にはミニシアターがあって、当時の記録映像を見ることが出来るのだが、これが面白い。

今となってはデートスポットとしての色合いが強くなった桜木町・みなとみらいの、路面電車の走っていた当時の昭和感あふれる風景が映し出されるのが趣深い。映像とともに市電保存館公認ソングの『ノスタルジックヒーロー』も流れてくる。これがなかなかにセンチメンタルな気持ちにさせる歌で、昭和時代の映像とマッチしている(連れて行った子供は、資料よりも機関車トーマスのチョロQに夢中になってしまったが)

時が流れれば街も変わる。モノレールが完成してしまえば、桜木町・みなとみらい全体がコスモワールドっぽくなるのだろうか。将来LRTが走るようになれば、ノスタルジックなヒーローは当世風英雄に変わってしまうのだろうか(当世風英雄などと書いてしまうと、江戸時代的な雰囲気を醸し出してしまうな…)

それはそれで楽しみではある。

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