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【閲覧注意】ヤマビル回想録、2019-2020

ヤマビルの写真が気持ち悪いので、閲覧注意です。

ヤマビルシーズン到来です。寝かせていた下書きから、ヤマビル企画第3弾、リリースします。

↓が終わったら、ヤマビルの写真です。では、どうぞ。












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2019年6月16日の写真、落ち葉の下から出てきたヤマビル

一昨年の6月頃は、サンコウチョウを撮影するために山に入っていた。山と言っても里山の類である。整備が追いついていないのか、道にはまあまあ落ち葉が溜まっていた。

そんなところで三脚を立てカメラをセットしてサンコウチョウを待つわけだ。すると、すぐにヤマビルがうようよ落ち葉の下から這い出してくる。這い寄ってくるヤマビルを捕まえては虫除けスプレーを噴霧、捕まえては噴霧を繰り返す。最初は、そこらにいるやつらが一斉に覚醒してこちらに向かってくるから、なかなか気を抜けない作業になる。しかし、それも際限なく続くわけではなかった。現れるヤマビルの数は徐々に減っていった。

何度かそういうことを経験した後で、行動を観察することにした。

まず立ち位置を決める。同じところに立っているということは、ヤマビルにとってはターゲットが移動しないので、確実にたどり着けるということだ。1匹、そしてまた1匹と落ち葉の上に出てきては、こちらに向かって這ってくる。足から登ってきたらいやなので、見落とさないよう目で追う。手が届くところにいるやつは速攻で駆除。

観察してわかったのは、出てくるヤマビルは、自分の周囲のものだけだということ。も少し先にもいるのは確かなんだけど、何メートルも先にいるやつがこちらに反応することはなかった。

結果、自分の周りにいるやつらがいなくなったら、もうヤマビルに襲われないということがわかった。

最初は次から次に現れていたヤマビルたちも、徐々に数が減っていき、最終的には、ほぼ出てこなくなる。そして、忘れたころに1匹現れるとか、そんな感じだった。

次に、出が悪くなったところで少し移動してみた。50 cm くらい。すると新しいヤマビルが現れた。もちろん、駆除したエリアからではなく、少し先の落ち葉の下から。面白い。なんか、いままでヤマビルにいいようにやられていたが、今コントロールはこちらサイドにある。

やつらが反応する距離があることがわかった。
やつらは、こちらから近づくとスイッチが入ったように動きだすのだった。もちろん、確率的なものがあるので、正確に何センチと言えないだろうと思う。環境によって違ってくるだろう。ま、強いて言うなら、1.5 メートルとかそんな感じだったかな。

神奈川県のヤマビル対策マニュアルは、「約2m の範囲内に動物や人が近づくと」接近してくると言っている。

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2019年7月2日 こんなに撮れた

結局、襲ってくるヤマビルは有限だとわかった。

これがわかったことで、何をすれば良いかが明確になった。

俺は現場についたら、次のようにした。

1.道の落ち葉を取り除く。
2.一か所にとどまって、ヤマビルが出てくるのを待つ。
3.出てきたら駆除。
4.出が悪くなったら、少しだけ移動して、新しいヤマビルを待つ。
5.納得のいく範囲で、ヤマビルを誘い出しては駆除を繰り返す。

これでまあまあ落ち着いて鳥見ができるようになった。

落ち葉を取り除く範囲は、ヤマビルを発見して駆除できる程度にした。あからさまに取り除いてしまうと、そこが特別なポイントであると勘ぐる人がいないとも限らない。

ヤマビルの季節には、山を歩く人が激減

ここまでやっても、たまに新しいヤマビルが現れることもあるので、時々は周りに目を配る必要があるかもしれない。ただ、周囲に潜むヤマビルを一定数以下にすれば、被害にあう確率はだいぶ減るだろうと考える。


あれはたまににわか雨が降るような湿度の高い日ではなかったかと思う。鳥見の合間にちょっとしたいたずらをしてみた。
場所は林道。幅は車が1台通れるくらいで、アスファルトで舗装されていた。麓側にゲートが設置されているために一般車両は入ってこないところである。道の中央はアルファルとが露出していたが、端の方には落ち葉が堆積していた。

ヤマビルがいたら呼気に反応するはずだ。俺は落ち葉に強く息を吹きかけてみた。すると、出てきた。で、息の吹きかけ方を変えて反応を見る。息を吹きかけるのをやめると、行き場を失ったやつはキョロキョロしてターゲットを探しているようだった。ある程度こちらに近づくともはや息を吹きかけなてもこちらに向かってくる。しかし、やつは、アスファルトに出て少し進んだところで動きが鈍り出すのだった。ここで仮説。やつらは乾燥が嫌いなので、無理したくないに違いない。それ以上進むと命を落としかねない。


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2020年7月2日 たっぷり吸血したやつ

自然観察で歩きまわった後、靴の中を確認したら靴下に血が付いていた。靴の中をみたらこいつがいた。

炎天下、舗装された地面に放置した。なんて、残酷な俺だ。

2020年7月10日は、雨。ヤマビルを沢山みた日だった。しかし、不思議なことに被害はまったくなかった。

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遠路のすぐ脇の草の上で、進むべき方向を見失った様子のヤマビル

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傘についていたヤマビル。どうやって傘についたのかは不明。

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靴下を這うヤマビル

休憩のついでに靴の中を確認したときに発見したやつ。左足に1匹、右足に1匹いた。ストッキングが効果があると聞き、代用としてビジネスソックスを履いていた。効果のほどはわからないが、多分目が詰まったものであれば、ヤマビルが食い込めないものと思う。ま、普通のソックスも2枚重ねにすれば問題ないかもしれない。

ちなみに、2枚重ねの内側は、ワークマンのクールマックスのロングのやつ。新品のころは効果があると思っていたが、履き古したものは確実にやられる。目が粗いので、食い込んでくるのだ。

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靴の上を這うヤマビル

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靴の上を這うヤマビル、再び(上と個体)

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虫除けスプレーで死んだヤマビル

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画像合成で遊んでみた(動画でいい)


2020年7月22日

膝に食いついていたやつを確保した。家までついてきたやつだったか。普通に撮ったら面白い写真にならなかったので、蛍光を観察。

365 nm 紫外線による蛍光

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体側にラインが見られた。

t.koba


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