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【ウマ娘】砂のサイレンススズカ?スマートファルコンの実績と特徴を解説してみた

逃げ切り♪逃げ切れ♪


みなさん、ファル子引きました?

引いてくれなかった次元のファル子があなたを↑の表情で見つめています。今すぐ引きなさい。


(キラッ☆)


念願のダート枠ですね。前回PUのナリタタイシンといい、枯渇しまくってる枠を埋めにかかってますね。需要MAXです。

ダートウマ娘欲しい!という方も、もう引いたぜという方も、引こうかどうか未だに迷ってる方もぜひ、ファル子さんもといスマートファルコンの伝説を知った上で育成して頂きたいと思います。では参りましょう。


まずはファル子のプロフィールから。

目指せトップウマドル

画像2

ウマ娘のアイドル、略してウマドルな女の子。ウマドルとはウイニングライブにも重きを置き、かわいく勝ち、センターで歌い踊ることを目指す存在。ファンとの交流や宣伝など、草の根的な活動にも余念が無い。ダートの方が得意だが、泥臭いイメージを少し気にしている。(公式サイトより引用)

“ガチ”だ…

なんだろう…坂道系よりハロプロを崇拝してそうな臭いがプンプンする。

偶像的な人気でなく実力で駆け上がっていく姿に憧れて、自分もその域に達するために身を粉にして活動してそう。
強くなるためならどんな辱めを受けても耐え抜きそう。

絶望を知ってるアイドルが一番強いっておばあちゃんが言ってた。


じゃあ史実ファルコンさんはどうだったのかと言うと…

砂のサイレンススズカ

スマートファルコン

スマートファルコン

性別 ♂

2004年生まれ

父 ゴールドアリュール

獲得賞金 9億9073万円(日本歴代21位)

NARグランプリダートグレード競走特別賞(2010〜11)

重賞19連勝記録保持者(歴代1位)

GI(地方GI含む)6勝(歴代15位タイ)

34戦23勝

主な戦績
東京大賞典連覇 JBCクラシック連覇 帝王賞
川崎記念 浦和記念(JpnII)連覇
ジャパンダートダービー2着、JBCスプリント2着

適正 ダート中長距離(短距離B)、逃げ(先行D)

ライバル
フリオーソ トランセンド
エスポワールシチー サクセスブロッケン

主戦騎手 武豊、岩田康誠


怖いくらい強かった。

そしてこうして見ると服のチェック柄の活かし方が凄い。そして色々画像検索して頂くとわかるけど、顔面がファル子。これを女の子にして2次元化するってなかなか難しいのに、本家寄りの顔面でかわいくできてるからウマ娘スタッフはすげえよ。


そして適正はダートのマイル中距離逃げ馬。
短距離さえ補えばダートは無敵になれる。
長距離はEだが気にしない。

ダート適正Aで長距離適正が高いキャラは今後も出てこない。なぜなら国内のダートレースに長距離はほぼないから。

長距離の交流重賞は名古屋グランプリ(2500m)のみ。地方重賞も数えられるほどしかない。

ファル子は名古屋グランプリを制覇してるからかろうじて長距離Eだったものの、これから実装されるダート専用馬は皆長距離G。
ダートは砂に比べてスタミナ削られるから仕方ないね。


砂のサイレンススズカ

スズカ育成中、最終コーナーで追い抜かれそうになってヒヤヒヤしたものの、直線に入ると引き離してぶっちぎりで1着を取った経験、誰しもあるだろう。


スズカはツインターボのように序盤〜中盤に大差を付けて後は惰性で逃げ切るような大逃げではなく、序盤〜中盤も大差を保ちつつ、終盤で敵が加速しだしたらさらに速度を上げちぎって勝つ、いわゆる「逃げ差し」という最強戦法を得意としていた。

これ、実はスマートファルコンも同じなのだ。


こんな芸当出来る馬は10年に一度いるかいないか。スズカ以前ならマルゼンスキーとシンザンがやろうと思えばできたくらいのもので、よっぽどポテンシャルが並の馬からかけ離れていないと出来ない。

しかしスズカが息を引き取ってから10年足らずで、武豊は巡り会ってしまったのだ。



夢やぶれてドサ回り

スマートファルコンは東京のダート戦でデビュー。騎手は岩田。性格は最悪なものの腕だけは確かで、地方競馬出身のためダートではかなり強かった。

初戦から1番人気。父親がダートGI4勝のゴールドアリュールだったこともあっての人気だった。期待に応えて1着をもぎ取ると、この後も好成績。

一回芝のオープン戦に出てみようという流れになり、ジュニアカップに出走するとなんと勝利してしまう。
これでいけると思ってしまった陣営は、共同通信杯に出走させる。

芝の2008年クラシック世代は、今世紀最弱候補とされるかなり微妙な世代だった。
明確な最強候補がおらず混戦模様。
ワンチャンがあった。


しかし、蓋を開ければ散々な結果に。
共同通信杯で7着といい結果を残せず、皐月賞でも18着の大敗。
陣営は芝を諦め、ジャパンダートダービーへ。

やっぱダートだと走る。堂々の2着。

ここで1着を取ったサァークセスブロッケーーーーン(またの名をサクセスブロッケン!!!!!!)もファルコンと似た過去があった。

新馬戦からダートで5連勝した後血迷って出走した日本ダービーで18着。ダートに戻ってきて余裕の1着。


クラシック最下位組がダートでワンツーという奇妙すぎる光景。
以降この2頭はライバルになったりならなかったりする。



サクセスブロッケン!!!!!!はJBCクラシックに出るので、ファルコン陣営はこれを避けJBCスプリントに向けて調整を始めた。


この頃のダート界はアホみたいに強い馬が多く、交流ダート三冠があるなら取れてただろうなってレベルの馬が1年に最低2頭はいた。

音速の末脚ブルーコンコルド、船橋の王アジュディミツオー、雷神カネヒキリ、怪鳥の子ヴァーミリアン、地方最強馬フリオーソがそれである。


ファルコンはできるだけこういう馬と当たりたくなかった。

スプリントにはブルーコンコルドが出走するが、もう歳なので勝てない相手ではない。ということで舵を切ったのだが、ここで足元をすくわれてしまう。

2番人気、バンブーエールの2着。
三冠取れるレベルの馬が数頭いるのだから、他にも強い馬がいるのは当然だ。
(なおサクセスブロッケンもヴァーミリアンの2着に沈んだ)


この敗走を機に、ファルコン陣営は決意する。

もうしばらくGI出るのやめとこ。





横を見てみればサクセスブロッケンがジャパンカップダート(後のチャンピオンズカップ)と東京大賞典でカネヒキリとヴァーミリアンにボコられてる。

サクセスブロッケンにすら勝てなかったのにこの2頭に勝てるわけないよ。

僕は強くなる。一年格下で修行して、カネヒキリとヴァーミリアンが衰えるのを待って、サクセスブロッケンにもう一度勝負を挑んでやるんだ。

そんな魂胆が透けて見えるようなローテーションだった。


スマートファルコンは本当にここから一年間GIに出なかった。
ひたすら地方重賞を荒らしまくり1着を連発。これをドサ回りと言わずなんと呼ぶ。



そして晴れて迎えた2010年6月、帝王賞。
月日が経ちすぎてブルーコンコルドとアジュディミツオーは引退していた。

しかし、ファルコンは逃げなかった。
正々堂々と勝負に挑んだ。

1番人気はサクセスブロッケン。ファルコンがGII以下を荒らしている間にフェブラリーステークスと東京大賞典を勝利していた。

2番人気、ヴァーミリアン。GI9勝という狂気の記録を樹立していた。

3番人気にスマートファルコン。前回のJBCからGII2勝、GIII7勝というドサ回りっぷり。

4番人気にカネヒキリ。ファルコンが回避したGI全てで3着以内に入っていた。

5番人気はフリオーソ。既にGIで7回2着を経験している悲しき善戦マン。


このメンツに正々堂々と挑んだのだ。
いざ、今こそドサ回りの成果を見せる時。


第33回帝王賞。その結果は…


大荒れの6着。ドサ回りとは何だったのか。

この敗北でより「地方荒らし」のイメージが強くなってしまう。

あいつはGI勝てないから重賞荒らしてるだけだ。中央GI出ろよ。そんな声が聞かれた。


しかし、サクセスブロッケンとヴァーミリアンより早くゴールできたという自信からか、JBCクラシックへの出走を決意する。


(まあサクセスブロッケンが故障して出られなくなったから出た気がしなくもないけど)


そしてここで岩田騎手が落馬事故に遭いしばらく馬に乗れなくなる。


ここで代打を頼まれたのがレジェンド・武豊。
メジロマックイーンやスペシャルウィーク、ディープインパクトで世界を揺らした日本最強ジョッキーが、ダートに参戦することになったのだ。


そして、これがスマートファルコン最大の転機となる。



本領発揮の時

乗り替わって初戦の日本テレビ盃ではフリオーソと一個下の最強格・トランセンドに先を越され3着に敗れた。


しかし、乗ってみて武豊は気付いた。
「こいつなら逃げたら強く出られるんじゃないか」


そして迎えたJBCクラシック。伝説がはじまる。

昨年まで三連覇してきたヴァーミリアンが回避。フリオーソが最有力とされ、大きく離れた4番人気となったスマートファルコン。


しかしレースで驚愕の走りを見せる。


えげつない逃げ。
今まで勝てなかったのが嘘みたいな走り。

あのフリオーソに7馬身差付けての圧勝。


ここから彼の伝説が始まったのだった。



あまりにも凄すぎて逆につまらないのでサクッといく。

画像3

はい。


GI6連勝。重賞9連勝。

そして東京大賞典と川崎記念はレコード勝ち。

あまりの圧勝劇に付けられたあだ名は「砂のサイレンススズカ」。

文句の無い勝ちっぷりでダートの頂点へ。


でも「カネヒキリとヴァーミリアンが引退したから勝てたんじゃないの?」「フェブラリーステークスとチャンピオンズカップは出てないじゃん」


とまあ色々言われた。実際カネヒキリとヴァーミリアンは引退し、サクセスブロッケンも故障で二度と戦わずに終わった。

そしてJRAのGIには一回も出ていない。
これのせいでJRA賞は取れてない。JRA所属なのに。
なんで出なかったのか自分も謎だ。



だが、せめてもの反論としてこの動画を貼る。


カネヒキリやヴァーミリアンはこんなレースをされても勝てていただろうか。


加えて言うと、9馬身差を付けられたエスポワールシチーはGIを9勝している。ヴァーミリアンより2勝多い。


それ相手でこんなことされたらもう誰も勝てないでしょ。


夢は世界へ

というわけで怒涛の連勝によりDWCの参戦が決定した。

ドバイワールドカップだ。
決してDOKIDOL☆WORLD☆CONCERTではない。


ドバイは世界的にレベルの高い馬が集まることで有名で、日本馬でもなかなか1着は難しい。


しかも当時は芝馬ダート馬どっちも走れるオールウェザーという特殊な地面だったため、より攻略が難しくなっていた。

ここで好成績を収めれば間違いなく最強だったのだが…


ゲートに思いっきり顔をぶつけてしまい、スタート直後に足を滑らせて出遅れ。
その上に当時世界最強の一角だった馬にかなり詰め寄られて不利を受けてしまい、先頭に行けずに10着。


ゲームなら台パン案件の不運の連続で途方に暮れる。

唯一の救いは1着が10番人気の大荒れレースだったことと、一緒に走ったエイシンフラッシュも6着だったことだ。



ドバイ遠征の疲弊は凄まじかったらしく、疲れが抜けずファルコンは戦線復帰できない。

ダート界はファルコンが余裕で倒したエスポワールシチーとトランセンドが無双していた。


そしてエイシンフラッシュが天皇賞(秋)を制して、鞍上のミルコ・デムーロ騎手が天皇に最敬礼した頃、スマートファルコンの現役引退のニュースが流れてきた。


疲れが抜けなかった上に脚を故障したという。


ドバイ行かなかったらもっと無双出来てたのかな…でもフェブラリーステークスには出なかっただろうな…と思っちゃう、何とも言えない最後だった。


フェブラリーステークスとチャンピオンズカップはウマ娘で圧勝しましょう。

みんなファル子引こうな!
すり抜けでテイオーとオペラオー出たけどファル子永遠に出ない筆者からのお願いだぞ!


あとがき

ファルコンめちゃくちゃいい馬なんですよね。ディープがいなくなってスランプ気味だった武豊を支えた名馬であり、地方荒らしであり、砂のサイレンススズカであり…


芝を諦めたドサ回りアイドルが絶望を乗り越え覚醒して頂点へっていうウマ娘シナリオもエモエモのエモですよね…引けてないけど…欲しいよ…


今日も「逃げ切りっ!Fallin' Love」を聴きながらガチャを回します。サポカを引かせろ俺の右手。


それでは。

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