ずっと一緒にいるあの子のはなし その1
こんにちは、うらこといいます。
ふだんはパソコンを使って仕事をしています。
自画像は架空のねこです。(とても雑な自己紹介)
少し長い話になるかと思いますが、わたしが「おいどん」と呼んでいるあの子の話をしようと思います。
つっかえつっかえ、短い記事を忘れたころに投下する形になりそうですが、お付き合いいただければ幸いです。
就学前
「死ねと言われれば本当に死んでしまいそうな子だった。」
と言われていたくらい気弱でおとなしい子供だったそうです。
実際、他人の意見が常に正しくて自分は従わなくてはいけないと思いこんでいたような気がします。
幼稚園のお絵かきで、うさぎを描くことになりました。
同じ方向にばかり描いて、それが楽しかったのです。
ですが先生は、同じ方向ばかりに描くのはダメといい、絵のすみに四角を書いてこの中に逆方向のうさぎを描きなさいと言いました。
わたしはイヤと言えませんでした。イヤどころか、描かなくちゃと思いました。
なぜなら先生=他人かつ立場が圧倒的に上の人が言う事だから正しい、従わなくちゃと思ったからです。
逆向きのうさぎを描くのは楽しかったのでしょうか?
覚えていません。
ただ、それ以降、執拗に左向きを描けば右向きも添え、右向きを描けば左向きを添えるようになりました。
そのくせ変なことに頑固でもありました。
凧の糸をちゃんと仕舞わなかったので肝心の凧揚げの時間には糸が絡まってしまい揚げられなかったり、お遊戯会でどの役も拒否したり。(その結果、最後に3秒くらい出て引っ込むチョイ役になりました。たぶん無理やり作ってくれた役かと思われます。)
その頃から自分の中になんともいえない鬱屈とした何かがありました。
そう、「おいどん」がすでにいたのです、わたしの中に。
いたのだけれど、「いる」ことに気づいていませんでした。
「おいどん」と向き合い、存在をみとめ、正体を見定め、付き合い方を検討するまでに何十年とかかることを、ちいさなわたしが知るよしもないのでした。
つづきます。