消えない記憶の片隅に

思い出だけは消したくない。  

あの日見た空の色、あの時感じた風の匂い、  

誰もいない放課後の教室で、  

あの子の笑顔がふと浮かんだ瞬間。  


過ぎ去った日々がただの通り雨なら、  

僕らの心に残った記憶は、  

降り止まない夢の残り香なのかもしれない。  


時間は残酷に流れ続けて、  

新しい景色を見せてくれるけれど、  

心の奥に刻まれたあの瞬間は、  

簡単には消えてくれないんだ。  


たとえ時計の針が進んでも、  

あの日の記憶は古びない。  

何度も繰り返し思い出すたびに、  

少しずつ色を変えていくけれど、  

それは決して消えることのない宝物。  


誰かが言った「思い出は過去のもの」って。  

でも僕にとって、思い出は今も息づいてる。  

忘れたくない、忘れられない、  

心にしっかりと抱きしめたあの日々。  


だから思い出だけは消したくない。  

それがどんなに小さなことでも、  

僕の中では輝いているから。  

今も、これからも、ずっと。  


そう、思い出だけは、消えないままで。  

僕の心の片隅で、そっと光り続けていてほしい。  

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