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アロマ×ホスピス×雰囲気作り。

心配事は全部忘れてほしい、自分のことだけ考えてほしい。

と伝えたくなる人がいました。

その方は母親の看病のために数日ホスピスで寝泊まりしている娘さんで、病室に訪室したときは優しい明るい表情を見せてくれるような方でした。

トリートメントルームに移動し、最初は簡単な問診をしてから施術を始めるのですが、その時に最初に記載した言葉を伝えました。その後、精油を一緒に選び、背中~頭をアロママッサージ。施術が終わったら、「時間あるので良かったらゆっくり寝ててくださいね」とも伝え、できるだけゆっくりしていってもらえるように配慮しました。実際は5分もかからないうちに身支度をされていましたが、トリートメント後は「リラックスできたよ、ありがとう」と言ってくださいました。

ケアの方へのトリートメントは、とにかく肩の力を抜いて、「今だけは心配事を全部忘れてもらいたいし、全部忘れてもいいんだ」、ということをどうやったら伝えられるかと考えていましたが、施術の前後での声かけや雰囲気作りなどでも工夫できることがあるな、と実感した事例でした。

実際はトリートメント前後で表情がとても変化したわけではなかったですが、今後その娘さんにとって、安心して気を抜くことができる場の1つとしてアロマセラピーが候補に上がってきてくれるようになったら嬉しいなと思います🙂