Fantasia gozaさんの2nd Album
2024年5月1日
Fantasia記念日。
フラゲは、できなかったけど、発売日に受け取れた!
それから毎日聴き続け、色んな想いが渦巻いている…。
新旧の切り絵を交えながら、感想やらなんやらを綴ってみました。書き始めたのは5月…この文章(&切り絵)が公開できるまでに3ヶ月以上費やしましたw聴けば聴くほど、イメージも感情の起伏も豊かに膨らんでいってしまうので収拾がつかない。そんなすごいアルバムなのです。出会えたことに感謝しています✨✨
初めて聞いた時に思ったことから書きはじめます
まるでコンサートに来たみたいだな。
日の出から、深夜までたっぷりのコンサート…。みたいだって。
そして、何度も聞くうちに、
構成もなんて完成されてるのだろう、と。
進化というより、成熟だなって。
『心象スケッチ』という言葉が浮かんだ。これは宮沢賢治の詩集で知った言葉なんだけどね。今回オリジナルの「森の出来事」、「空の陰影」を聴いた時にピアノの曲という風に思えなかった。これはまさに『スケッチ』であり、交響曲の序章のような印象を受けたから。ござさんが、心象を精密にスケッチしたものをこういう形で作品にされたんだな、って。そんな風に音楽を感じることに自分自身とても驚いたのでした。
リベルタンゴ
ギラギラとした太陽が登る一方で、青白く冴え冴えと光る丸い月が見下ろしてくる。はりつめる鋭利な夜から、熱く重く解放されていく夜明け…。そんなarrange。ござさんのリベルタンゴは、何度も聞いてきたけれど、Fantasia紹介動画で聴いた時の衝撃は凄かった。こんなの聞いたことない!
あぁ、最後まで聴きたい!と思った。
ジリジリと焼き尽くされたい!
もう一度言う、
こんなリベルタンゴきいたことがないっ!
トロイメライ
特濃リベルタンゴの後、呼吸を整える絶妙のタイミング。有名なこの曲だけど、ござさん風味をほんのり効かせてオーソドックスな感じで演奏される。そしてひと息付いた頃、軽やかに始まるアドリブが好き。
追記…月刊Piano2024.9月号のござさんのアレンジ楽譜が、トロイメライなんだけど、CD収録バージョンのを弾きやすくした楽譜ですって書いてあるの。弾きやすくしたって。それなのに、星★4レベルでした😢難しすぎます…。こんなに穏やかに聞こえるのに…。
幻想即興曲による幻想曲
この曲はもう、言うまでもなく、ござさんの代表曲のひとつになってると思う。youtube動画に初めて上げられた時から、arrangeも演奏も吹っ飛んでた!緻密で大胆で正確無比な完成度だった。
でも、CDに収録されたのを聴くと、完成された動画をさらに超えてきた。なんだろう?執念?情念?演奏の完璧さに加えて、深みが増している…。
森の出来事
絵本をめくるような感覚。だから、時の経過(曲が流れる)につれて、いろんなイメージを感じるし、いくつもの絵が思い浮かぶ。それに加え、鬱蒼としめった森の空気の匂い、ふとあらわれる草原と泉の眩さとあたたかさ…等々がリアルに体感できてしまったの。言語野でない部分からの刺激でも、私の脳は反応して触覚まで働くんだなって驚く。
聴くたびに(この絵本を開くたびに)、主人公も森を構成する樹々もストーリーも変わってしまうのだけど(赤ずきんちゃんみたいだったり指輪物語みたいだったり…)、木漏れ日の幻に導かれ、森の不思議に出会うことに変わりはないの。
そんな中の1場面、奥深い場所にある泉での様子を切り絵にしました。
Chopin Syndrome
圧倒的。この曲も動画公開当時、ことばを失ってしまう衝撃を受けた。
ショパンイヤーに自分(ござさん)のできること…
ザ・ござショパン決定版。
ござさんといえば、超絶技巧だったり、リハモだったり、ござ混ぜだったり…色々あるわけなんだけど、そういったこれまで通ってきた技術や歴史を ショパンの曲を繋げることで、どう音楽的に表現できるのか、というすごい作品なんだと思う。想像を絶するな。あらためて考えてみると。
空の陰影
イメージというより感触…。
土手に寝転んで目をつぶった私の顔をゆっくりと動く雲の影が通っていく。おひさまはあたたかく、影は冷たい。そして、生い茂った草をそよがせる風が、優しく頬を撫でる。草いきれがわたしを包む。半世紀前の遠い記憶が呼び覚まされる、懐かしい感触。
空の陰影は、どうしてできるのか…その時、空で起こっていることを切り絵にしてみました。空の水を司るものの世代交代のイメージです。
悲愴
ソロコンと、2023ござの日にも聴いたアレンジ。とても好き。はじめて聴いたときから、なぜか、私の特別な癒やしの曲。
軽やかなジャズアレンジが心地よい。ゆったりと、でも軽快なリズム、優しい響き。
あたたかく誰かに語りかけてもらっているような心地よさ…。人の声じゃなくてもいい、小鳥のさえずりでも猫の鳴き声でも…心がのんびり溶けていく🫠大好きなのほんとに。
大きな古時計
以前から度々登場する曲。今現在2024.8月現在もyoutube配信の待合室の曲。
大きな柱時計。行ったり来たりする振り子は、過去と未来を行き来するかのよう。でもどちらかと言うと、過去と現在を結んでいる印象が強い。
この曲に関して、ござさんも子どもの頃から弾いてきた…と過去を振り返っている。2枚目のアルバムを制作するにあたって、最初のときとは違う感慨があられたのだろうな…と思う。
最近は柱時計、振り子時計を見る機会も減ったが、行ったり来たりしながら時を刻むあり様に、なんとなく自分の人生を重ねてしまったりしてw
優しく包むような、それでいて、ちょっと諭されているような、そんなアレンジ。生活のふとしたシーンに響いてくる曲になってるの。
ござアレンジ研究会の方々の素敵な動画。私も少しだけ参加させてもらいました。音楽と視覚的なARTの融合…想像もつかなかったけれど、美術館でのコンサートを体感できました。
⇩
『祝2ndアルバム発売&ござの日2024』
大きな古時計ファンアート&Pianoアレンジ
ござアレンジ研究会
ここに許可を得てリンクを貼っておきます。ありがとうございます!
https://youtu.be/4uzdpy5J26c?si=u9km3DQ2xclA2KlY
ミックスナッツ
いきなり過去切り絵から…。
まさかCD💿に収録されると思ってなかったから、感涙。しかもパワーアップされている!GMN(Goza's Mix Nuts)は、私が愛してやまない曲。しかしyoutubeの音と、CDの音はぜんぜん違う。音の解像度も違う。ひとつひとつの音がはっきりと聞こえてくる…。そのせいで音の数が増えているように思えるのか、本当に音数が増えているのか?圧倒的な音の粒が迫ってくる!そしてエモい。
この曲をCD💿に録音し直す際も、楽譜作っていないようでしたが、頭の中にはキメ譜があるって…どういうこと?
この曲をはじめて聴いた時、自分の演奏に合うと感じたとのことだけど、コード進行のぐっとくる感じ、超絶技巧をしれっといれ込んでくる感じ…ヒゲダンの曲はござさんの趣味嗜好にあっているんだろうな。
TANK!
youtubeの動画に再び作り直して上げてきた演奏。それをまた、さらにCDへ録音し直す…きっとかなりの自信作。
以前のYouTube配信でこの曲のアレンジについてお話されたことがあって、全ての楽器の音を拾ってピアノで弾こうとされていて、うわーって思ったのでした。技術とかセンスとか、その大前提に、なんて耳!なんて脳!恵まれたその力をたゆまぬ努力で磨き上げてきたことを実感しました。そんな事ができるんだ🥹
そして何年もの時を経て、完成形へと作り上げる執念。すごい…。
うつろいで…
そして鐘がなる
うつろいで…という表現が2回繰り返される解説。初出しが、ロシアによるウクライナ侵攻の始まった年。2022年大阪城ホールで、鳴り響く鐘の音がそのことを連想させたことを覚えています。(以下、過去切り絵)
それから数年がたち、解決は程遠いながら、事態は動いていきます。コロナウイルスで、張り詰めていた世界も緩んできました。たった数年でもうつろいでいく世界にいて、拠り所となるのは、鐘の音だけなのかもしれない。
Fantasiaでは、象徴的で、明るい未来を望むような、そんな鐘の音に変化している気がしました。願いなのかしら、展望なのかしら?
終わりに
東京大阪でのソロコンサート。演奏する凛とした背中にピアニストの矜持が見えるような気がしました。
特に紀尾井ホールでは、音色形…などなど、全てが完璧でした。最高のコンサート。ひとつの到達点に達したんだなって。
大阪は、箱が小さいこともあり、親密な感じ。大きいホールとは音の響き方が違う中、ござさんの挑戦はこれからも続くっていう演奏が素晴らしかったです。
そして公平を大事にするござさんらしく、アンコールも手を抜かず最後まで大熱演。カッコ良かった🥹💘
おしまい!
ここまで見てくださった方、
とってもありがとうございました🙇💕
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