善意の早贄(2024/04/22)
ユラ…ユラ…
こんにちは、浦風です。
皆さん、善意の早贄(はやにえ)してますか?
誰しも一度は見たことある、
もしくはやったことがあると思います。
横断歩道前のポールにそっと乗せられた赤ちゃんサイズの方っぽ靴、道路脇の花壇の上に引っ掛けられた黄色の通学帽子、鉄製フェンスに滑り込ませるようにねじ込まれた手袋、階段の手すりに丁寧に畳まれてかけられているハンカチ。
誰かの落とし物を見つけた人が、その付近のなんだか見つかりやすいところにそっと移動させる一欠片の善意。
いいですよね。
そこで起きたであろうストーリーがよく見えて。
かくゆう私も久々に遭遇しました。
駅のエスカレーターを降りた先にゆらゆら揺れるリボンがひとつ。
ご丁寧にビニールテープをリボンの輪っか部分に通して縛ることで、手すりへの接続を可能にしていました。
道具を使った早贄にはなかなか巡り会えないですし、見つけたリボンにここまでする優しさに私はかなり感動しました。
発見者は普段からビニールテープを持ち歩く人だったのか、それとも自宅が近くでビニールテープを一度取りに帰ったのか、はたまた先ほどから近辺を箒で掃いている駅の掃除屋さんがたまたまビニールテープを所持していたのか、そのどれだったとしても並大抵の優しさレベルではありませんね。凄いです。
いつか発見者が見つかったらリボンを結び付けていたときの再現をしてもらい、それを参考に駅前に銅像を建てましょう。きっと駅前で見つかった落とし物が集まる早贄の聖地になります。良い駅ですね。
ではまた。
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