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母の餃子(2024/05/13)

カリッ ジュワッ モチッ ウマッ


こんにちは、浦風です。
久々に実家へ帰りました。顔だけ出して帰宅するつもりだったのですが、実家の絡めとる力にあてられてそのまま一泊してしまいました。
次の日の朝バタバタして面倒だから帰ろうと思ってたのに、さすが実家。家の全体から泊まっていけと引き止める見えない重みがのし掛かる。

夕飯には母が餃子を作ってくれた。
でっかいステンレスのボウルにひき肉やらニラやら、材料を大量に入れて勢いよく捏ねる母の姿が幼い頃から好きだった。捏ねているなと、ただそれだけなのに何だか好きだった。
料理をする母の姿の中でもそれが特段好きだが、それは私の好きな母の料理が餃子、春巻き、ハンバーグだからかもしれない。その全てにでっかいステンレスボウルとその中のものを勢いよく混ぜ合わせる工程が登場するから。

父が言うには実家で母の手作り餃子がでるのは久々のことだったらしい。
家族の中で最もご飯をたくさん食べる人間が家を出てからというもの作り甲斐がなくなってしまったらしく、母自身の仕事が忙しくなったことも重なって、餃子などの手間がかかる品はほぼ食卓に登場しないようだ。
そりゃまあ、美味いと言葉に出さない父と社会人になって外食の多くなった妹に山ほど料理をつくってもな…という母の気持ちはよくわかる。実際食べることが好きな私も母が喜んでくれるからたくさんおかわりしてた節はある。もちろん美味しいし。

そんなこんなで久々にやってきた食べさせ甲斐のある相手の好物を張り切って用意する母を前にして、私は喉のキワのところまで食べてやろうと決意しました。
最近どんどん身体が大きくなっているので摂生しようと思い始めた矢先の出来事だったのですが、明日からにします。摂生なんてものはいつでも出来ますので。

餃子。
母の作る餃子はとにかく美味しい。

何がこんなに美味いのか。詳しくレシピを聞いたわけではないので本当のところはわからないのですが、特別な隠し味が入っているわけではないと思う。肉、ニラ、にんにく、塩胡椒、市販の皮、餃子のど真ん中の味がする。比較的多めの油で焼いてあるから、表面がカリッとしていてとても美味しい。

実家にいる時に一緒に作ったこともあるけれど、全て目分量と大体時間で進んでいくので母も詳しいレシピはわからないと言っていた。それで毎回同じ味に美味しいんだから凄いよな。

最近知ったのですが、一緒にルームシェアしようとしている友達の1番好きな料理が餃子でした。本屋へ行った時に餃子特集をしていた雑誌を買って楽しそうに読んでいたので本当に好きなんだなと、また新たな一面が見れたのが嬉しかったです。
本当にルームシェアが決まって一緒に住むようになったらきっと母から大体の作り方を教わってその子に振る舞ってあげたいです、というか一緒に食べたいです。
餃子はいっぱい作ってみんなで食べるのがきっと1番美味しいですから。その子はにんにくが好きなので多めに入れてもいいのかな。母に聞いてみます。

ではまた。

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