PTトップ4の白単ダニ人間
こんにちは!松浦拓海と申します。
今回、2月17~19日に行われたプロツアーファイレクシアに参加してきました。
なんと結果はベスト4!せっかくの機会なのでなにか書き残しておこうと思い、パイオニアの練習、使用デッキである白単人間を選択した経緯、サイドボーディングについて話していきたいと思います。
とても拙い文章ではありますが最後まで読んでいただけたら幸いです。
・練習スタイルについて
自分はMOを中心に一人で練習しています。大きな大会に出るときは、本番前週までに、参加人数の多い大会に実際に参加してみて最終調整することが大事だと考えています。今回は出発の3日前に地域チャンピオンシップのプレミアム予選とMOCS予選があったのでそこまでにデッキを完成させたいと思って練習していました。
・プレイスタイルについて
自分はアグロデッキが好きです。プレイしていて一番楽しいと感じます。デッキ選択はどの環境でも基本的にアグロデッキになります。なのでパイオニアの環境においてもアグロに分類されるデッキの中で自分が一番しっくりくるデッキを使うことになります。例えば青白コントロールや緑単信心は最初から候補に入れていません。
・練習~デッキ選択経緯
今回の大会が新カード発売からすぐの大会ということでパイオニア目線で新規カードのリストを見ていきました。そこで自分が注目したのが離反ダニ、スクレルヴでした。
このカードの登場で、イマイチ成績の残し切れていなかったボロスヒロイックやセレズニアオーラが強化されるのではないかと考えて、回してみることにしました。しかし、自分の構成が悪かったのもあると思いますがあまりしっくりこず・・・
一旦ダニのことは忘れて、既存のアーキタイプである青白スピリット、グルール、セレズニア天使などもテストしますが自分にはこれらもしっくりこず・・・
この時点でかなり迷走していました。こういう時は原点回帰が一番です。今回のプロツアーの権利を獲得した相棒である白単人間を改めて1から考えてみることにしました。
・チューンナップのポイント
・離反ダニ、スクレルヴの採用
白単人間のクリーチャーを見ていると、実は人間シナジーがあるのはサリアの副官だけなので離反ダニ、スクレルヴのクリーチャータイプが人間ではないことは大きな問題ではないと気づきました。能力の性質上、スクレルヴは最優先で除去されることがほとんどです。これまでの白単人間の場合、主に光輝王の野心家や輝かしい聖戦士、エーデリンのようなクリーチャーが除去の対象となっていましたが、1マナであるスクレルブにも除去をプレイする必要が出てきため、本命のクリーチャーが残りやすくなりました。これは、徴兵士官や有望な信徒では為しえなかった、スクレルヴのオンリーワンの役割です。
・精霊への挑戦の不採用
白単の代表的なカードとされている精霊への挑戦ですが、実は現在のパイオニア環境において、このカードが重要になるマッチアップは対緑単信心のみです。僕はこのカードを元々頻繁にサイドアウトしていました。複数枚引いて出せるクリーチャーが減ってしまうことで、攻めの継続が難しくなる点も気になっていました。
緑単信心に対しても、スクレルヴのブロック不可能力により代用可能だと考えました。
・骨化の採用
スカイクレイブの亡霊が入っているリストが一般的でしたが、これを骨化に差し替えました。スカイクレイブの亡霊はアーティファクトやエンチャントを追放できることは優秀です。一方で、対処された場合、トークンが場に残ってしまいます。骨化は1マナ軽く、エンチャントであることから破壊されにくいです。一長一短ではありますが、今回はメリットを優先して骨化の方がよいと考え骨化を選択しました。
・最終調整
こうして白単人間withダニが完成しました。練習段階で青白コントロールに対する勝率が思わしくなく、改善するためにガーディアンオブフェイスをサイドに採用することにしました。実はロータスからも全体除去が飛んでくるのでそうした相手にも使える点が良いです。
ラクドス、青白コン、グルール、緑単、白単人間と練習では多くマッチングしたので、それらを主な仮想敵としてサイドを組みました。
実際にこのリストを使って2月12日に開催されたトーナメントセンターバトロコ高田馬場で行われた地域チャンピオンシッププレミアム予選を8勝0敗で突破しました。この結果で、ある程度この方針は間違ってないと自信を持てたので、このデッキで行くと決めました。
・予行演習の大会で感じたことから微調整
精霊への挑戦は緑単用のサイドボードとして2枚だけ残していましたが、これを引かずとも勝てる試合が多くあり、必要性が薄くなっていきました。最終的にこのカードはポータブルホールと婚礼の発表のようなその他のマッチアップの勝率を上げるカードに変更することを決めました。
骨化は思っていたよりも使い勝手がよかったので、逆に環境の変化によりあまり活躍しなかった救出専門家と入れ替えて4枚にすることにしました。
・サイドボーディングについて
こちらの表がだいたいのサイドボーディングになります。
・緑単
サリアは自分が除去を入れるのと、先手2T以外間に合ってないので抜きます。
・ラクドス
全体除去が5枚ほど入ってるリストが多く、ガーディアンオブフェイスを入れていましたが正直本当に強いかは懐疑的です。ダニは全体除去で流されてしまうのでサイドアウトしていました。
しかしながら、少し自信が持てていないマッチアップです。というのも、練習段階では結構勝てていましたが、本番では1勝2敗と負け越しており、プランの見直しが必要かもしれません。
・天使
とにかく除去していくだけです。前まではかなり厳しいイメージでしたが、サイド後は除去が12枚になるので戦えるようになりました。
・青白コントロール
元々の相性はいいと言われていますが、練習段階で結構負けたのでガーディアンオブフェイスまで入れて改善を図りました。結果、認識通りの勝率に落ち着いたと思っています。
・グルール
一般的には相性が悪いと言われていますが、個人的には克服できています。アクロス戦争やスカイソブリンなど対応が難しいカードがあるのは事実ですが、それらを念頭に序盤から立ち回りを考えていくことで対応可能な範囲です。本番でも2マッチ対戦しましたが、両方ともスト勝ちしています。
サイド後の鍵はレーデインです。野心家でレーディンを育てることができれば火力で落ちなくなるのでほぼ対処されなくなります。
・ロータス
相性がいいです。相手の構成次第でポータブルホールなどを入れたり、除去の枚数は考える必要があります。実際にベスト8の試合では希望守りが3枚採用されていたのでポータブルホールをサイドインしました。
・パルへリオン
いると思っていなかったので今回のサイドボードには入れ替えるカードがありません。相性も悪いです。勝つときは序盤の動きが大事なのでしっかりマリガンして1.2.3とテンポよく動きたいです。
・結果
1日目
ドラフト3-0
構築4-1
2日目
ドラフト2-1
構築3-1
12勝3敗でトップ8確定!
そのあとはロータスに勝ち、オーラに負けてベスト4で今回の大会は終了しました。
本番のマッチアップは11試合パイオニアを戦って
ラクドス 1-2
グルール 2-0
ロータス 2-0
オーラ 1-1
独創力 1-0
サクリファイス1-0
でした。
想定外のデッキも多く当たりましたがポータブルホールやレーディンなど、幅広く使えるカードを多く用意していたのでなんとかなりました。
・おまけ ドラフトについて
ドラフトはMOでのシングルエリミドラフトでのみ練習しました。本番と同じルールで練習できるからです。同じ卓内でのドラフトでは、例えばヴラスカの堕落というカードは
這い回る合唱者のようなカードが存在するのでかなり弱いと思いますが、白黒毒性デッキをピックした際には卓に出ている這い回る合唱者は自分のデッキに入っていることが多いので相手から出される確率は下がります。
それでもヴラスカの堕落が強いカードというわけではありませんが少し評価が変わる気がします。
アリーナドラフトのように、同卓以外の人とも対戦する練習方法だとカードの評価に違いが生まれる可能性があるので、自分はMOのシングルエリミのみで練習をしました。
反省点は、紙でドラフトを1回もせずに行ったのでイラスト違いなどで少し混乱したのと、リスト公開制でしたがカード名が全く覚えられておらず苦労したので次回からはカード名を覚えるようにしたいと思いました。
・最後に
フィーチャーマッチやフィーチャーテーブルでのドラフトは非常に緊張しましたが楽しかったです。今回だけの一発屋にならないようにこれからも精進し続けたいです。
今回はPTトップ4という結果だったのでいつもよりしっかり書こうと思ったのですが慣れていないので難しかったです。説明しきれていない部分などもあると思うので質問などがあれば追記したり、ツイッターなどでお答えできればと思います。
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