ゴールデン・ガーデン・ガーディアン
サイラスは小型ガトリングガンの熱が収まるのを待ち、頭を変形させた。
俺はそれを見て、ハイスピードカメラの映像を思い出した。花が咲くやつだ。
「怪我はありませんか」
「無いよ。あんたのおかげ」
「それは良かった。しかし、昨年より"時期"が早い」
時期。俺は空を見上げた。黄金色の葉をつけては落とす木々の枝。
サイラスはガトリングガンだった手でティーポットを拾い、鋼鉄の立方体でしかなかった顔を歪めた。
「それ、高いのかい」
「高い、という次元ではないですね。値はつけられない」
ヒュ