YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験

問1.
①[ B ]
②[ C ]
③[ A ]
④[ B ]

問2.
①[ おはようございます。 ]
②[ D ]
③コンビを組む営業担当の交代と取引先の都合が重なり、普段とは違って仕事が入ってしまったその日、処理などが長引かない限りは見学に行けると考えていたが、見学に行けない可能性も否定できず、その場合いつも来ている父親がいないことに娘が落胆してしまうことを予想し、それを未然に防ぎたかったから。
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問3.
-選んだ楽曲タイトル
[ もう少しだけ ]

-その曲とあなたの出会いやその曲に対する思い入れ
私がその曲と出会ったのは、『YOASOBIのオールナイトニッポンX』をradikoのタイムフリーで聴きながら近所を散歩している時だった。

あいにく我が家のチャンネル権を持たない私は、『めざましテレビ』のテーマソングとして採用されているということを知りながら、その曲を耳にしたことはなかった。

曲振りとともに流れ始めたイントロは、優しいピアノの音から始まり、その上にアナウンサーが何かを視聴者に伝えているような音声が重ねられている。

"Have a nice day!" "OK!" の掛け合いでイントロが締めくくられると、タイトルと同じフレーズから始まる印象的なメロディが聞こえてくる。

もう少しだけ もう少しだけ
踏み出せたのなら
そう小さな優しさを
分け合えたのなら
ありふれた一日が
素敵な日になっていくほら
そうやって何度でも
喜びはめぐる

すべての人が希望を抱いて迎えられるとは限らない「朝」という時間にそっと寄り添うような歌詞と、どんな人にもあと一歩踏み出す力を分け与えてくれるような優しい歌声に、私の心はすでにつかまれていた。

慌ただしく過ぎる朝に
いつも通り過ぎる朝に
頼まれたお使いと予定を照らす
君が教えてくれたあてにしてない占いの言葉
「いつもしないことを」だって

そんなことを頭の隅に置いたまま
いつもの今日へ

誰もが一度は経験したことがあるであろう忙しい朝の様子を思い浮かべ、「最近は占いを見る余裕すらなくなってしまっているかもしれないな」などと考えながら歩を進める。

もう少しだけ もう少しだけ
踏み出せたのなら
もう少しだけ あと少しだけ
優しくなれたのなら
ありふれた一日も
素敵な日になっていくような
そんな気がしたんだ
今喜びはめぐる

「ありふれた一日」を過ごしていた私に、その日の残った時間の過ごし方を示してくれる。

暗いニュースが流れる朝に
気持ちが沈んでいく朝に
自分は「いらない」存在?
なんて考える朝に
あなたのことを思い出したんだ
あなたに会いたくなったんだ
久しぶりに会いに行くよ
今すぐに

大きな転換点にいることを意識しつつも、同時に取り残されてしまう不安を抱き、暗い気持ちになることもあるこの時代に、変わらず光でいてくれるあの人や、今も必ず見守ってくれているあの人のことを思い出す。

待ちに待ったそんな朝に
思いを馳せる日の朝に
いつもよりも早く家を出る
不意に触れた誰かの優しさが
私の優しさに変ったんだ
ほら喜びはめぐる

新しい一日を過ごす明日の私に、喜びという希望を与えてくれる。

もう少しだけ もう少しだけ
踏み出せたことが
もう少しだけ ほんの少しだけ
優しくなれたことが
ありふれた一日を
特別な一日にほら
変えてくれたんだきっと
今日も

それが少しだけであっても、いつもと違うことができたならば、今日は、明日は、特別な一日になる。

あなたから私へと
想いが伝わる
そう僕から君にほら
喜びが広がる
ありふれた毎日から
踏み出した優しさが今
誰かに届いてきっと
めぐり続けるんだきっと
どこまでも

それが少しだけであっても、いつもよりも踏み出せれば、あなたにも、顔を知らない誰かにさえも、喜びは広がり、めぐり続ける。

今日もどこかであなたが
今を生きるあなたがただ
小さな幸せを
見つけられますように

その曲を聴き終えた私は、自然と心に温かさが広がり、ジャケット写真と同じような暖色に包まれている気がした。

それは、Ayaseさんが紡いだ言葉に加え、聴いている人にそっと寄り添い、優しく語りかけるような、いつもより息の量が多く感じるikuraさんの歌い方によるものだった。

そして私は、自分が無意識のうちに弾むように歩いていることに気がついた。

それはきっと、ただ歩くだけでは合わない、少しだけ宙に浮くように歩かなければ一致しないその曲のBPMに合わせて歩いているからであった。

憂鬱な気持ちに襲われることもある朝の気分を晴らしてくれるような、通勤や通学の時に聴くのにもふさわしい楽曲だった。

これが私と『もう少しだけ』の出会いであった。

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私は今、一つの人生の過渡期の中にいる。

周囲から遅れることを自ら選択し、いわゆる「レール」からは少し外れている。

変わりゆく周囲の環境に置いていかれる自分にその選択の正しさを問い、矢印を内側に向けることが格段に増えた。

苦しく、痛くもあるその作業に、そっと寄り添ってくれるのが『もう少しだけ』という楽曲である。

この楽曲は、「ありふれた毎日」から「もう少しだけ」踏み出すことによって、日常を「特別な一日」に変えられることを教えてくれる。

「もう少しだけ踏み出せたのなら」、「もう少しだけ優しくなれたのなら」、その日は「素敵な日」であり「特別な一日」になる。

「人と違うことをしているから」と必要以上に「ありふれた毎日」を恐れ、否定していた私に、「無理をしなくてもいい、少しだけでいい」と語りかけてくれている気がする。

そして、私が踏み出すことができれば、それは誰かに届き、めぐり続ける。

喜びはどこまでも広がっていく。

「もう少しだけ」でも踏み出すことが誰かの喜びへと繋がっていくことを教えてくれ、自分のことで精いっぱいである私を許してくれる。


『もう少しだけ』


それは、毎日を特別な日にするヒントを与えくれ、後ろからそっと手を添えてくれる一曲である。


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